野村 哲弘氏 講演会

2010年12月27日に、東京大学情報理工学系研究科 コンピュータ科学専攻 石川研究室 野村 哲弘氏による「高性能非同期集団通信手法に関する研究」発表がありました。(http://compview.titech.ac.jp/Members/endot/talk-by-akihiro-nomura)

 

概要:

近年、クラスタの台数は増加の一途をたどっており、HPCアプリケーションの実行時間に占める通信の割合が大きくなってきています。このような計算環境下で性能を出すためには、通信自体の高速化だけでなく、計算と通信をいかにオーバラップさせるかが重要になってきます。MPIを用いた並列プログラムで計算と通信のオーバラップを実現するには、非ブロッキング通信関数を用いる必要があります。MPIプログラムではブロードキャスト(MPI_Bcast)や集約(MPI_Reduce)などの組み込みの集団通信がよく用いられていますが、従来のMPI規格には非ブロッキング版の集団通信関数はなく、集団通信を計算とオーバラップさせるためには非ブロッキング版の集団通信ルーチンをユーザが実装しなければならないという問題がありました。本講演では、次期MPI 規格において導入される予定である非ブロッキング集団通信を実装するうえで起こる(主に性能上の)問題点とその解決法について紹介します。

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