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松岡研究室は並列分散コンピューティング、特に高性能計算(HPC)に関するソフトウェア基盤技術の研究を行なっています。HPCとはコンピュータシミュレーションなどのより大規模な問題をより高速に計算するための技術です。昨今の科学技術の発展にはHPCにより支えられた非常に高度なコンピュータシミュレーションの重要性がますます高まってきており、松岡研究室では様々な応用分野の方々とも協力しつつより先進的なHPC基盤技術の研究開発に取り組んでおります。

また、近年では機械学習や深層学習(Deep Learning)技術の総称である人工知能(AI)技術が急激な勢いで実用化されつつありますが、この技術の発展には膨大なデータを極めて高速に処理する基盤技術が必要不可欠です。松岡研究室では、特に近年発展しているこのAI技術とHPC技術の融合を一つのテーマとして掲げており、各種アクセラレータ・スーパーコンピュータを用いたAI技術の高速化・大規模化やAIを用いた実アプリケーションへの応用までの幅広い領域にわたって研究開発に注力しています。

現在、東京工業大学学術国際情報センター(GSIC)に設置されているTSUBAME3.0は、本研究室の松岡聡教授が中心となり設計・構築された国内第4位のスーパーコンピュータ(理論ピーク性能12.1 PFlop/s、2019年6月現在)であり、本研究室で行われている様々な基礎研究から得られた種々の知見や、過去のTSUBAMEシリーズでの運用の経験が生かされております。また、これらの知見は松岡教授主導(当時「産総研・東工大 実社会ビッグデータ活用オープンイノベーションラボラトリ」ラボ長)のもと構築された世界第8位・国内第1位(理論ピーク性能32.6 PFlop/s、2019年6月現在)のスーパーコンピュータであるABCI(AI Bridging Cloud Infrastructure)にも生かされています。

2019年現在、松岡教授はR-CCSのセンター長を本務としておりスーパーコンピュータ「富岳」の開発および高性能人工知能システム研究チームの中心的役割を担っています。